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- リスクについて
脂肪吸引におけるリスク
脂肪吸引は外科手術になります。手術において“リスクがない”ということは残念ながらありえません。ただ、そのリスクを正しく認識・理解することで脂肪吸引をうけるかどうかの判断につなげたり、リスクを最小限に抑えることにつながります。ここでは失敗例(脂肪吸引での失敗)を除いた、誰にでも起こり得るリスクについて通常の経過とともに紹介します。
このような経過を辿り、徐々に良くなっていくのが一般的です。経過は大体の目安になり、部位や脂肪除去の量・個人差などで変化します。上半身より下半身の方がむくみなどの症状は強くあらわれやすいです。全く感じないかたや敏感に感じられる方様々ですが、違和感や症状が長引く事があればお気軽にご相談ください。
術後の症状への対処法
(アフターケア)
■痛み
術後、麻酔が切れてくると徐々に痛みが出てきます。お腹やお尻、太ももなどたくさんの脂肪を取る部位は症状が強く出る事が多いです。術後は強い筋肉痛に似た痛みが出ますが、1週間程度で軽い筋肉痛程の痛みに変わってきます。時間経過とともに徐々に痛みを感じなくなっていきます。
- 対処法
- クリニックから鎮痛剤を処方しますので、それを服用することで痛みが緩和されます。痛みは我慢したからといって治りが早くなるものではないので、我慢せずに鎮痛剤を飲んでください。痛みがそれほどひどくなければ飲む必要はありませんが、術後数日は安静にすることで回復を早めます。外部からの刺激によって痛みが出ることが多いので、施術部分にクッション等を利用する事も効果的です。
■腫れ・むくみ
腫れは施術部位の周辺が術後の炎症により熱をもったように感じられます。むくみは麻酔液やリンパ液などの水分が停滞してふくらんだように感じられる症状です。術後1~2週間のピークの間は術前より太って見えてしまう場合もありますが、一時的なので心配はいらないです。
- 対処法
- 腫れ・むくみの改善には、圧迫下着の着用が効果的です。また腫れにはアイシングなど患部を冷やすことで和らぎますが、むくみは冷えると代謝が悪くなり悪化しますので身体を冷やさないように注意しましょう。
■内出血
脂肪の吸引量が多いほど出やすく、程度の差はありますが必ず起こる症状です。症状はサポーターで圧迫固定していない部分で施術部より下に出やすくなります。冷え性の方や、上半身より下半身のほうが長引きやすいです。軽い内出血の場合で術後10日程度、強い内出血の場合では4週間程度、平均すると2~3週間で引いていきます。
- 対処法
- 圧迫にはむくみや内出血を抑える効果があるので、クリニックの指示通りきっちり守って下さい。また、患部を冷やさないように注意し、お風呂にゆっくりつかる、ストレッチをする、身体を温める食事などで血行を促進することで和らぎます。
■拘縮(こうしゅく)
吸引部分の脂肪が除去されてなくなった部分を修復しようとするために起こる症状で、硬くぼこぼことした感じが皮膚に現れます。早いと術後1週間頃から起きてきますが、ゆっくり元に戻っていくので不安になられるかと思います。脂肪吸引の失敗でよくいわれる凸凹とは異なり、拘縮は約3~6ヶ月かかって徐々に滑らかになっていきます。
- 対処法
- 拘縮は時間とともに徐々に消えていきますが、マッサージやストレッチが有効な場合もあります。
■かゆみ
ダメージを受けた皮膚が圧迫などによる刺激の炎症や、乾燥を起こすことでかゆみが出てきます。かゆみが長びくと水ぶくれが出来たり、色素沈着を起こす事もあります。
- 対処法
- かゆみを感じたり赤くなっている場合は、患部を冷やすことでかゆみを和らげることも出来ますが、無理をせず圧迫を緩めてみて下さい。圧迫の方法を変えたり、外す方が良い場合もあるので、クリニックへお気軽にご相談ください。
■色素沈着
色素沈着はかゆみと同じく圧迫の刺激で起こることがあります。初めに赤くなった後に茶色くなり、そのままあとに残ります.。時間の経過で薄くなることもありますが、そのままシミとして残ってしまうこともあります。
- 対処法
- 色素沈着は日焼け防止が重要です。日焼けをすると悪化するのでUVケアを念入りに行ってください。圧迫等により刺激が強い場合は、タオルやハンカチをはさむ等の対策を行います。
■たるみ
術後は脂肪細胞が急に少なくなるため、皮膚のハリがなくなったように感じることがあります。年齢、吸引量、部位など個人差もあり、医師の技術力にも関係しますが軽度であれば自然に回復していきます。
- 対処法
- 充分な保湿ケアや、筋力トレーニングを根気よく続けることにより、改善・予防効果が期待できます。
◯ 回復を早めるために
脂肪吸引後2週間は水分とたんぱく質の摂取を十分にすることをおすすめします。摂取することにより傷を早く直し、回復を早めます。
・水分が必要な理由術後は体温が上がる事により水分が蒸発しやすく、患部に炎症があると熱を持ちますので冷却のためにも体内の水分が必要です。さらに一時的に食欲不振になるため、水分の摂取量も少なくなります。
・たんぱく質が必要な理由手術によりたんぱく質が欠乏状態になります。そして手術で傷ついた組織を治すためには、たくさんのたんぱく質が必要です。食事での摂取が難しいかたはプロテインを飲むことをおすすめします。
他にも果物に多く含まれるカリウムには、水分を排出する効果がありビタミンも多く含まれるのでオススメしています。